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【決定版】憲法の議論がスッキリわかるDVDです - 伊藤真先生『憲法ってなあに?』 -

政府自民党が、憲法解釈変更により、実質的に改憲に向かっています。

先の総選挙や参院選の争点は経済であり、改憲を広く国民に問うていませんでした。

「憲法改正による戦後レジュームからの脱却」を第一次・第二次の安倍政権は提唱してきました。しかし憲法9条変更は友党の公明党の抵抗感が根強く、ならばと96条の改正要件の緩和から行こうとしても世論の反発が強い。邪道になるので「まさか」と思っていましたが、政府の解釈変更で乗り切ろうとしています。

ですが、多くの専門家も指摘している通り、もはや立憲主義の破壊行為と言わざるを得ない状況です。

5月15日に安倍首相が記者会見をして集団的自衛権への国民の理解を求めました。しかし、それまでは政府内の検討でしたが、与野党や国民へ議論の担い手が拡大し始め、手法への批判が広がっています。

【内閣法制局】存在意義が問われている (2014/5/17 高知新聞)

創価学会、憲法解釈変更に反対 集団的自衛権協議影響も (2014/5/17 朝日新聞)

Pacifism threatened? Japan's Abe due to announce plan to loosen military limits (平和主義が脅かされている? 日本の安倍首相が軍備制限の緩和プランを発表)(2014/5/16, CNN)

5/16夜のNHKスペシャル「集団的自衛権を問う」、5/17朝の読売テレビ「ウェークアップ!」を筆者は見ました。政府の主張の説明があった一方で、いずれも今回の政府の手法へ批判的な意見が相次いでいました。

なお、アメリカ政府が憲法解釈変更と集団的自衛権への支持を表明したのは、拙速だったと思います。日本が憲法で公式にファイティングポーズを取れるとなると、米中双方とも望んでいないのに米中戦争に連鎖しかねないのです。

今回、私たち国民一人一人に「立憲主義」への理解が求められる局面に入りました。ですが、「立憲主義とは何か?」との疑問に対して、意外にわかりやすい説明が少なかったのも事実かと思います。

冒頭の映像のDVDを2013年に発行され、ついにYouTubeに2014年アップされた、法律家の伊藤真さん(司法試験・公務員試験学校の伊藤塾塾長)の解説が、分かりやすいと思います。

【重要】憲法と法律を通じた、国家と国民の関係性

Photo

国家は法律を通じて国民を制限します。一方で、国民は憲法を通じて国家を制限するのです。時の政府は情念的に判断を誤る事があります。よって歴史を経ても普遍的に重要な原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)を憲法に記して、政府を制限し、国民を守ろうというのが立憲主義です。

あいにく、今の自民党の改憲志向の人々が、国家が憲法で国民を制限したいと動いているのは、立憲主義の破壊につながってしまいます。あいにく自民党改憲法案を見ると、立憲主義を破壊したいと受け止めざるを得ない内容になっています。どうか筆者の思い過ごしである事を願っています。

第二次世界大戦直後の保守陣営は、焼け跡からの復興にあり、平和主義で、軽軍備を志向し、各国との友好と通商による経済成長を進めるべきとの人々が主流でした。「保守本流」と呼ばれていました。一方、戦前に回帰して言論を統制し、国民の権利を制限し、軍拡を志向する人々は自民党内でも少数派でした。筆者の主張も保守本流の流れを汲むものと自負しています。

伊藤先生のDVDで登場する上記の図は、大変分かりやすく立憲主義の本質を示しており、もっと国民に広く共有されるべきと思いますので、ぜひご覧ください。

お忙しい日々と思いますが、55分の映像ですので、ぜひご覧をお願いします。

よろしければ、映像のシェアをお願いします。

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