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映画「ハンナ・アーレント」は今の日本へのメッセージがあり、おすすめします。

Poster2

昨夜、レイトショーで映画「ハンナ・アーレント」を見に行きました。

評判がいいので、どんな映画かと以前から興味がありました。昨年の岩波ホールでの放映には日程が合いませんでしたが、やっと見る事ができました。

見終わってから「ぜひ今の日本に必要な映画である」と私は思いました。

ハンナ・アーレント(wikipedia)はユダヤ人として収容された過去を持ち、政治思想研究者です。彼女は亡命先のアメリカで市民権をとり、教鞭をとっていましたが、イスラエルに飛び、アイヒマン裁判を傍聴します。

(追記:アイヒマン裁判はYouTubeにアップされているとの事で、探したところ、見つかりました。英語字幕は無く、どうやらヘブライ語とドイツ語のみのようです。今回の映画でも一部が使用されているようです。)

 

ナチス幹部であったアイヒマンはユダヤ人虐殺において大きな役割がありましたが、実は国家の命令に従っていただけだったと彼女は考察し、その後彼女が New Yorker に寄稿した文章が大きな波紋を広げていきます。

「考える事を放棄する事で、人間ではなくなる」という指摘は、今危機を迎えている現代日本でも同じではと私は感じました。時代を超えても、国を超えても、人間は変わらないのかもしれない。その場合は、人間は歴史に学べなかった事になります。

歴史の闇から目をそらす歴史教育は、子孫を暗愚にすると思います。ドイツは歴史の闇に向き合い続け、EUの中心国になりました。日本は歴史の闇に戦後向き合って来れたのでしょうか。戦中の出来事は、私を含め今の世代はほとんどが知らないと思います。そして好戦論にあおられ、戦争を知らずして、軍拡主義に向かう若者も増えていきます。

「人間は、時代そして矛盾に飲み込まれる事がある。まさか自分が人を苦しめたり殺したりする事がある。それでも生きねばならない。」というメッセージが、宮崎駿の引退作とされる「風立ちぬ」にあったとすると、通うものがあったと私は感じました。

日本各地でまだ放映がされているようです。東京では新宿シネマカリテ等では1月末まで放映予定との事です。詳細は劇場情報をご覧下さい。

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