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NHK「日本人は何をめざしてきたのか - 第5回『福島・浜通り 原発と生きた町』」

20140104

今夜11:00-0:30でNHK「日本人は何をめざしてきたのか - 第5回『福島・浜通り 原発と生きた町』」が放送されました。

http://www.nhk.or.jp/postwar/program/schedule/

「なぜ地震国の日本に原発は増えて行ったのだろう?」という素朴な疑問から、解説してくれるのではと期待して見始めました。

冒頭から引き込まれました。番組は期待を裏切りませんでした。ストーリーが日常の視点で親しみやすく、カメラワークも、節々の細かい効果音までも終始調和していました。

福島の貧しかった農村に原発建設の話がもたらされ、次第に反対派は切り崩され、東京マネーにいわば「麻薬中毒」になり、ついに元反対派の町長が原発増設を東電に陳情するようになる姿は、本当に考えさせられました。

原発は複数自治体をまたがって立地する事が多く見られますが、地元の反対派にひっくり返されない思慮であり、政府・電力会社の勝負のうまさ。

「貧しく、ケンカが弱い地方の人たちが、頭脳も金も力もある東京に屈し、カモになった」と言って番組を片付けるのは容易いかもしれません。

ですが、311後の今も原発再稼働を願う立地自治体が相次いでいるのは、番組で解説されていた力学が今も機能中である事を実感しました。「ポスト原発はやはり原発」であり、脱原発を訴えるだけでは、社会構造を変えるには力不足であると改めて感じました。

私は妻が地方議員でもあり、「原発立地自治体に、本当に住民自治があったのだろうか」と番組に注視し続けました。東京に首根っこを押さえられ続け、江戸時代の農民のように生かさず殺さずの状況に追い込まれ続けます。満場一致に双葉町議会の意思が変わって行く番組の描写。

「環境のせいにする限り、課題解決は無い」と思います。ですが、ひとたび構造が確立してしまうと、宮崎駿の『風立ちぬ』でも示唆されていたように、流れに抗する事はなかなかむつかしい。原発建設であれ、第二次大戦に向かって行った日本であれ、同じです。

原発建設に沸いた地元の人々が、今や避難生活で窮乏して行く姿。そして、原発の補助金の持続性は実は弱かった事も番組ではわかりやすく解説されました。

「日本人は何をめざして来たのか」という番組タイトルは、見終わった後に改めて突き刺さって来ました。

「ポスト原発」を模索する人々が「そうだ、社会起業があるじゃないか」とリアルに感じて頂けるよう、自分たちで自立を目指して立ち上がれるよう、まだまだ私自身、努力して行かねばと思いました。自分は流れに抗しても生き続けたいと思います。

番組は、原発賛成派、反対派を問わず、更には、まちづくり・地域活性化をテーマにされる方には、ぜひ向き合って見て頂けたらと思います。録画して勉強会の資料にもなるのではと思います。

再放送が決定しています。今回見逃された方は、よろしければ、ご覧ください。

【再放送】2014年1月11日(土)午前0時45分~午前2時15分(金曜深夜)

(上記の感想は番組放送直後にFacebookにアップし、早速多くの「いいね!」をありがとうございました。)

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