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社会起業家入門セミナー@名古屋が開催されました (2013.11.28)

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2013年11月28日(木)夜に「社会起業家入門セミナー@名古屋」にお伺いして来ました。

午後、東京駅を新幹線で出発しました。

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晩秋の富士山が美しかったです。

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名古屋駅に着きました。

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会場となった sharebase.InC の入り口です。

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手作り感いっぱいで味のある会場の雰囲気の中、セミナーがスタートしました。

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当日の講演で使用しましたスライド資料です。

今まで、私は「社会起業家入門」というテーマで何回も講演を行って来ましたが、今回は今までと内容が大きく変わっている点があります。それは「ミッションある強い個人」が全ての起点になるという考え方を紹介しました。

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個人のアイデアが組織のアイデアに対して圧勝する事態が発生している。出る杭が打たれる事をいとわない、いわば掃いて捨てるほどいる99%の他者に埋没しない、突出した1%人材が起業家である。組織内でも出世して行くのは1%の人材である。

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つまり、日本もアメリカも「生態系(Ecosystem:エコシステム)を作ろう」という議論が盛んになっていますが、環境を整備してもミッションある強い個人がいなければ、起業は不発となったり、持続性が弱いままとなり、「社会起業家の多産多死」状況は改善されないままになります。

一方で、社会課題を経済システムで解決をするという場合、経済システムを使うのは簿記会計を始めとした実務の知識(「社会起業家の8つの属性」)がいわば免許のように必要であり、無免許で現場に出るのは無謀です。

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ですので、今回の講演では、社会起業の魅力を紹介する一方で、無闇な起業が危険である事を運転免許に例えて説明しました。免許を取る為に何が必要かとして、最低限経済システムに向き合うには簿記会計の知識は社会起業家も必要とお話をしました。

そして、日本のNPOが食えなくて、アメリカの先進的NPOが大きな仕事をする分かれ目として、社会変革理論(セオリー・オブ・チェンジ, Theory of Change; TOC)について解説しました。

TOCは団体の究極の目標や社会的効果を定めたら、その究極の目標に向けて逆算でどんなプログラム(事業)を団体としてすべきかを定義して行きます。複数のプログラムの因果関係がどう究極の目標に向けて整っているか、そしてプログラムを定量的に評価する指標も定義して行きます。これらの取り組みを模造紙などを用い、団体内外のメンバーでワイワイガヤガヤと検討して行きます。団体外部の人では寄付者や財団、投資家にも入ってもらってもよくて、出来上がった評価指標は、団体外部の方々も使いやすいものになっています。

日本ではまだTOCを実務的に活用できているNPOはあまり多くありませんが、今までNPOのキャパシティビルディング(運営力強化)において盲点だったと思われますので、ぜひ取り組まれてはと講演ではお話ししました。

【TOCの参考記事】

NPOの戦略と評価に社会変革理論(セオリー・オブ・チェンジ)(2013.10.14, 田辺)

第三世代の社会起業家たちが駆使する「セオリー・オブ・チェンジ」とは何か?(対談:井上英之×紺野登、ダイヤモンド・オンライン、2013.9.18)

THEORY OF CHANGE ~今あなたが変えたいのものって何ですか?~ (2012.4.11, yasuさん)

社会イノベーションの拡散に関する事例研究 (2007, 井上英之さん)

従来の社会起業家入門のスライド資料と今回は大きな違いがあります。ここまで整理するのに何年もかかり難産でしたが、今回は全体を通してのフレームワークがあるのです。

「ミッションある強い個人」→「成長の5段階(キャパシティビルディング、事業の運営力強化)」→「社会変革理論(TOC)」→「生態系」→「21世紀型の新しい資本主義」という広がりを生み出すのは、これらを一気通貫で貫くのが「ストーリー」なのです。

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人々が共感を感じるのは「ストーリー」であり、事業が掃いて捨てるほどある中で人々に共感されるストーリーは突出しており、1%の存在である。もし資金調達で苦戦に陥ったら、基本に立ち返りストーリーを磨いて発信して行くコミュニケーションに力を入れるべきですと講演では申し上げました。

【ストーリーの例】 マザーハウス・ストーリー

会場からは「講演ではプロトタイプという話があったが、自分の事業はまだ整っていない。それでも仲間を入れるべきか」という内容のご質問がありました。

日本企業ならば100%整えてからであり、アメリカのベンチャーならば整っていなくとも荒波の中で活躍できる人材を入れるという違いがあるというお話をしました。本来ならば100%整えてから仲間を迎えるべきではあります。しかし、ちきりんさんも説かれているように、状況が整っていなくとも、その状況に理解をしてくれる仲間ならば、貴重な現状突破の経験を共にする機会になる可能性があります。

【参考記事】

2013-11-13 大企業のほうが成長できるとか完全にウソ (Chikirinの日記)

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21時半過ぎに会場をタクシーで出て、最終の新幹線に無事間に合い、帰京しました。

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一日開けて、昨夜は壮絶だったなあと個人的には感じております。プレゼン内容もさることながら、手作り感ある独特の会場、そしてどこから集まって来たのかというような熱い参加者の方々。。

お互い初対面の人ばかりだったのに、「裸踊りの映像を知っています率」が9割以上という、驚愕の人々でした。今後起業したいとの方も多くいらっしゃっていました。

突き抜けた感がありました。

帰京後メッセージで伺ったのですが、23時頃まで会場で残ってお話を続けていた方もいたとのことで、昨夜の会が、会場となりましたsharebase.InCのコミュニティ作りの一助になれば、この上ありません。

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