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21世紀型の新しい資本主義が感じられた、障害者ワークフェア2013

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昨日(2013.11.23)、幕張メッセにて障害者ワークフェアが開催されました。

www.jeed.or.jp/activity/activity01.html

障害者ワークフェアは、勤労感謝の日にふさわしく、障がい特性を問わずに働く現場を紹介する見本市です。日本各地から先進的な福祉事業が集まって来ます。

筆者が運営しますオフィスマッサージ「手がたり」は主催の(独)高齢障害求職者支援機構からの依頼があり、マッサージブースを出展をしました。マッサージの合間に全盲の障がい者マッサージ師と介助者は場内を歩き、全国から集まった福祉事業を勉強する事が出来ました。

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本ワークフェアの会場を歩くと、「こんな事業あったんだ」という驚きがありました。確かに、日本理化学工業のような横綱級の事業もブース出展をされています。

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先日のNHKでも紹介された埼玉福興の社長・新井利昌さんも出展されていました。

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「「家族という形」・「労働力の主力となって働く」をテーマに障がい者がさまざまな形で社会的に自立できるような環境を創出し、障がい者と共に人生を歩む環境とシステムを創造することを目的とする。」を同社はミッションとされ、障がい者が暮らし働ける環境創造をされていると私は感じました。

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大阪からお見えになっていた奥進システムの社長の奥脇学さんの飾らないお話にも、大変触発されるものがありました。情報システム会社という同社の社員は7人で、うち身体障がい者が3人、精神障がい者が2人という構成比を聞いた時点で、突出感があります。

同社は、精神障がい者の日々の体調を把握できる情報システムを開発されています。本システムは精神障がい者が自ら開発したものという、障がい者由来のシステムです。

精神障がい者の企業就労は必要性が叫ばれながらも、なかなか広がりがむつかしい部分があったかと思います。本システムは精神障がい者の企業就労の広がりを支える潜在力があるのではと私は思います。

精神障がい者の日々の体調をITで把握――SPISの可能性 (2013年10月16日, オルタナS)

ちなみに、同社には「ポジティ部」という部署があるようです。「モチベーション3.0企業、ここまでやるか」という、爽快な突出感です。

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そして、中古OA機器を販売するリベラル株式会社という会社を知っている方は、少なくとも社会起業家マニアや大学教員など専門家でも、まだほとんどいらっしゃらないかもしれません。お恥ずかしながら、私も障害者ワークフェアで昨日初めてお目にかかりました。

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同社は、OA販売や保守をされるラディックス株式会社の特例子会社であり、知的障がい者と精神障がい者が中古OAの清掃や修理に従事されています。「中古OA機器の日本一の清掃を目指そう」というコンセプトで、中古OA機器を新品同様に清掃していきます。

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電話機で、右が清掃前、左は清掃後です。

拡大すると。。

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清掃前

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清掃後

中古コピー機も抜本的に清掃されてしまいます。

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写真のコピー機は、貼られてちぎれていたステッカーや、使い古しのコピー機の独特の汚れなどが、一切なくなっています。

知的障がい者の集中力が卓越している事は知られていますが、いわゆる健常者のスタッフが同じように中古OA機器の清掃をしようとしても、なかなか気づかない箇所を見事に探り当てて、抜本的に清掃して行きます。

更に、もし中古OAで修理が必要な場合は、同社の親会社のラディックス株式会社から新品の在庫から供給されます。

障がい者により清掃・修理された中古OAは、商品でなく「作品」(同社)として、再度世に出て行きます。「同じ中古OAを買うなら、多少清掃コストが乗っていても、ストーリー性あるものがいい。」「障がい者たちが清掃作業をする現場を見に行き、買う事を決めました。」 

新品でなくとも、新品同様にきれいで、立派に動く中古OAを買う企業や団体に人気があります。型落ち品は、新品に比較して価格がかなり下がりますし、修理されていてきれいならば、市場に出たばかりで不具合を起こす懸念がつきまとう新品よりも、顧客にとって魅力があると思います。

中古OAの清掃能力がいわゆる健常者よりも障がい者が卓越しているという情報を伺い、「21世紀型の新しい資本主義」とは何かが見えてきた気がします。

障がい者は、商品に例えると規格外品かもしれません。

しかし規格外だから、でこぼこの石のように、突出が可能になる。

いわゆる健常者が太刀打ちできない、高付加価値の仕事ができる。

しかも障がい者は支援者を必要とするので、雇用も創出できる。

21世紀型の新しい資本主義が、今回の幕張メッセに体現されていたように感じ、私は感動と興奮をしています。

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