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「なでしこジャパン、ワールドカップ優勝」が教えてくれるもの

Japan

なでしこジャパンがサッカーワールドカップを優勝し、震災以来沈んでいた多くの日本人が勇気づけられることとなりました。

しかし、日常は、日中別の仕事をしている女子サッカー選手たち。「月給は10万円行けばいい」「昼間練習できればいいほう」。旅館のスタッフさんをしたり、農業をしたり、売り子をしたりして、食うや食わずでも、サッカーが好きな、志の人々(参考記事: 「強豪・なでしこJAPAN 昼は「農家」「仲居」「レジ打ち」)。澤選手は「食費は月3万円で押さえられる」と豪語したとの報道もあります。

マイナーで、食うや食わずで苦労人の歩みをしているとは以前から私は知っていましたが、それ故に、勝ち進んで優勝したときは、つい号泣してしまいました。

なでしこジャパンが私たちに教えてくれた事は多くあると思います。「体格が小さくとも世界と勝負できる」「最後まであきらめない」「佐々木監督の経営姿勢は、上から目線でなく、横から目線」。

しかし、何にも増して、私たち社会起業家の実践者たちに突き刺さる教えは「結果を出そう」と思います。

社会起業家は2000年代の前半から少しずつ知られるようになりました。2007年以降は多くの報道を頂くようになりました。しかし「食えていないけど、社会の為にがんばれ」とのものが大多数だったと私は思います。

ベンチャーや経営の教科書を読むと「べからず集」のページでは「顧客は明確にせよ。まして、大きすぎる社会を相手にしてはいけない。」とよく目にしますが、社会起業家は社会を相手にするのです。仮に顧客を明確にターゲットできたとしても、社会起業家の経営は、経済の論理だけで割り切れないため、通常の民間企業の経営よりも困難とは一般的に知られるようになりました。

でも「経営が難しいから」と、いつまでも結果を出す事を先延ばしにしていていいのでしょうか。

今は、産業の構造変化を伴う、大失業時代です。しかし社会起業家で、私を含めて、100人でも1,000人でも一気に雇用をするほどインパクトがあるプレイヤーが日本にどれほどいるでしょうか。おそらく10人もいないかもしれません。

私自身への猛反省も含めてですが、私たち社会起業家は、結果を出さねばならないと私は思います。

早く。そして世界からも分かる形で。日本の実践者は世界から評価されると、次いで国内でも評価が高まり始めるからです。国内展開が追い付いていなくとも世界にどんどん発信を開始すべきです。

IPOなんてどうでもいい、世界を目指そう――日本のベンチャーを見つめ続けたマイナー氏が語る

「ニワトリとタマゴ」の議論のように、実践者の出現が先か、いや法制度など支援体制が整うのが先か、との議論が社会起業家の発展についても、長く議論がされてきました。

今回のなでしこジャパンは、私たちに教えてくれました。

今どんなに環境が整っていなくとも、実践者が結果を出すのが先なのです。

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