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【信濃毎日新聞 社説】駅の転落防止 ホームドアと人の目で

(以下、引用です。)

駅の転落防止 ホームドアと人の目で

http://www.shinmai.co.jp/news/20110212/KT110210ETI090009000022.htm

 ホームから落ちた人を助けようとして韓国人留学生らが命を落としたJR山手線新大久保駅の事故から丸10年になる。痛ましい教訓は生かされているか。

 駅ホームからの転落事故が後を絶たない。本年度の上半期、転落などによる死傷事故は117件に上り、過去最悪のペースとなった。このほか救助されたケースが750件を超える。長野県内の駅でも転落事故が起きている。

 防ぐには、線路とホームを仕切る「ホームドア」や柵が有効だ。首都圏を中心に設置が進められているものの、費用面などがネックとなり、なかなかはかどらない。新大久保駅にも、いまだに設置されていない。

 乗客の安全はなによりも重視されるべきものだ。鉄道会社各社は、ホームドアや柵の整備を急いでもらいたい。

 1日あたりの平均利用者数が5千人以上の約2800駅について、ホームドアの設置などが努力目標とされている。だが実際の設置は約500駅。来年度以降の整備予定も300駅弱にとどまる。目標には遠い。

 JR東日本が山手線にホームドアを完備するのは、2017年度までの予定という。もっと早められないものか。ホームドアや柵の設置は、飛び込み自殺を防ぐ点からも重要である。

 安全対策を組み合わせて、効果を高めたい。人が線路に落ちたら自動的に電車が止まる「転落検知マット」や非常停止ボタンの設置を進める。とともに、非常停止ボタンがホームのどこにあるか、乗客への周知に力を入れてほしい。

 大事なことがある。設備を整えるだけでは、事故は防ぎきれない。人の目と、時には人の手が必要になる。とりわけ、目の不自由な人の安全に配慮したい。

 目に障害がある人にとって、駅のホームは「欄干のない橋」に等しいという。ホームに点字ブロックが敷かれていても、転落事故は繰り返し起きている。1月には山手線目白駅で、全盲の男性が電車にひかれて亡くなった。

 ラッシュアワーなどの混雑時にはホームに立つ駅員を増やすなど、きめ細かく目を配れる態勢が欠かせない。

 乗客も危険性を意識したい。白線の外側には出ない。進入してくる電車に背を向けない。ふだんからホームのおおまかな構造、非常停止ボタンの位置を知っておく。

 白いつえの人を見かけたら、そっと見守る。必要なら手助けする。そう心がけたい。

(信濃毎日新聞 2011年2月12日)

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