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点字ブロック 最新型導入へ

今朝の東京新聞では、JR東日本が目白駅で新品の点字ブロックの設置を決定した事を報じています。

一歩前進ではありますが、残念ながら、いささか違和感もあります。

まず、「点字ブロックを新品にするから、ホームドア設置まで時間の猶予を欲しい」とのエクスキューズ(釈明)に使用されている印象があります。点字ブロックが有効でない故に乗客は転落しているのです。

そして、費用も発表していますが、JRは工事の記者発表で費用を明かす事は通常してこなかったと思います。「費用をかけても、障がい者の為に点字ブロックを設置してあげます。障がい者対応はお金が掛かるのです」というニュアンスを行間から感じてしまうのは、私だけでしょうか。

例えば、羽越線列車事故対策のプレスリリース(PDF161KB)を拝見しますと、対策の説明はされていますが、費用は掲載されていません。料金を乗客から頂くのならば、安全に運送するのは義務であり、その対策費用を公表する事は恥ずかしい事と考えられたのかもしれません。赤羽駅改装のプレスリリース(PDF189KB)も、改装費用について触れていません。

なぜ転落事故対策の話題になると、「コストがかかる」と鉄道会社は説明してくるのでしょうか? 毎日のように人身事故の犠牲者が出ていても、駅ホームへの危機感が依然希薄なのではないでしょうか? 「少子高齢化時代に入り、鉄道会社としても、少ない人口を守ろう」という意識にシフトできていないのでしょうか? 故人を思うと、義憤を私は感じてしまいます。

「目白駅が問題だったから」と対処療法で臨むのでなく、元来ハイリスクである駅ホームにおける乗客に対してどのような安全確保のビジョンを考えていて、どう実行していくのかの発表を、引き続き注視したいと思います。「ホームドアは駅の標準に」との声が上がっています。

今回の記事に「JR東日本は東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県の障害者の利用が多い駅など約三百三十駅でもブロックの状態を調べ、必要があれば取り換える。」とありますが、ぜひ障がい者に調査チームに入って頂く事は、怠らずにお願いします。当事者でないと、絶対に判定はできません。業者任せにしてもいけません。この事も、注目していきましょう。

(以下、引用です。)

点字ブロック 最新型導入へ

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011012990070619.html?ref=rank

2011012999070619

 JR山手線目白駅(東京都豊島区)の全盲男性(42)の転落死亡事故を受け、JR東日本は二十八日、同駅ホームの点字ブロックを最新のものに取り換えることを決めた。現在のブロックは十年以上前の設置で、二〇〇七年に国土交通省が改定したバリアフリーガイドラインに沿っていない。事故後、視覚障害者団体・手をつなごう全ての視覚障害者全国集会が改善を求めていた。
 JR東日本によると、目白駅のホーム両端にある警告用の点字ブロックは一九九五~二〇〇〇年度、当時のガイドラインに沿って設置。一辺三十センチの正方形で、点状の突起物が三十六個ある。このタイプは、平らに感じることが多く、障害者からは「分かりにくい」と不評だった。
 取り換える点字ブロックは一辺が三十センチと四十センチの長方形で、点状突起物は二十五個。突起物を現在の約半分の直径十二ミリと小さくし、基盤を現在より少し上げて設置してブロックを判別しやすくする。線路の方向を示す線状の突起物もあり、最新のガイドラインを満たす。取り換え費用は約二千万円。
 JR東日本は東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県の障害者の利用が多い駅など約三百三十駅でもブロックの状態を調べ、必要があれば取り換える。

(東京新聞 2011年1月29日)

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