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反日デモの本質

連日、反日デモの報道がありますが、実際のところ、中国の内部で何が起こっているのでしょうか?

10月21日(木)に、都内にて中国人ジャーナリスト安替(アンティ、Twitter:@mranti)さんの講演を聴く機会がありました。

中国におけるネットメディアの興隆と日本との関係

安替さんは、ITエンジニアでしたが、ケンブリッジ、ハーバードへの留学等を通じてジャーナリストとなり、中国のツイッターユーザー(10万人)で3万人のフォロアーがいる、中国国内外への発言の影響力が甚大な人物です。

しかし講演会場でお見受けする安替さんは、眼がきれいな、紳士的な人物であり、プロとして自らの発言に自制をかけながらも中国の最新状況を熱く語ってくださいました。

ツイッター中継は http://twilog.org/glocom1021#glocom で参照頂けます。

【講演のポイント】
・中国国内は多様化しており、政府からの宣伝や統制がある一方、インターネットで報道を行うブロガーの発言力が増している。ブロガーは昼間は報道機関に勤務し、夜プライベートの見解を発信する事もある。
・ツイッターの発言を政府で統制をするには多大な労力と人件費がかかる為、統制は行われていない。中国の歴史で初めて100%自由な発言空間がツイッターである。
・ツイッターは、速報、救出、抗議、募金、政治対話、外交に使用されている。日本人外交関係者は、ぜひ中国語で発信してほしい。日本語で発すると、訳を変えられてしまってもわからない。
・日本は、何か中国とのトラブルがあっても、インターネット上で交わされている事に対応する事が出来ていない。しかし、中国のブロガーはインターネットの発言空間の方向性を決める事が出来るので、アメリカ政府は重視している。中国のブロガーを大使館に招き意見交換会をしている。反米ブロガーでさえ招く懐の深さがある。
・韓国メディアは中国語で報道発信するようになった。中国は北朝鮮情報はそれまで北朝鮮から得ていたが、韓国メディアにより、今や完全にコントロールされている。日本情報は共同網(注:共同通信の中国語版)でとるが、それに載っていない場合、民族主義的な媒体に寄る事になる。
・通常時で、中国語での発信を怠り、中国人ブロガーとの付き合いも怠っていて、緊急時になって、日本から中国へ何とかしてくれ、となっても、どうすることもできない。交流機会が大切であり、期待しています。

【反日デモの本質】
反日感情が情緒的に多くの中国人にあるのは事実とした上で、しかし今回デモがおこったのが、内陸部や武漢等、第二級か第三級の都市であり、第一級の北京、上海、広州では、開明な市民意識が広がっており、今後もデモは第一級の都市では起こらないとの指摘が同氏からありました。

安替さんは南京の出身で、南京で生まれ育っている時は、反日感情と共にあったが、その後北京や留学で国際情報に触れて、過去の自分の対日観はバランスが悪かったと感じられたとの事です。しかし、一級都市で国際情報に豊富に触れる人々と対照的に、二級、三級都市では日本情報は少なく、今でも日本は小泉首相だと思っている人々もかなりいるとの事です。

そして、反日デモは政府により起こされているとも同氏は分析しており、何故なら、二級都市でデモがあったときに、すぐに上海や北京では「外に出ないように」と当局から市民へ宣伝があったとの事であり、つまり、二級都市での官製デモを仕掛ける管理力と一級都市への沈静化工作を同時に行っていたというのです。

日本の外務省は、中国一国を単位に単純に渡航情報を出していますが、上記のように仕分けした分析が必要であると私は感じました。

よって、このブログでも何回か触れていますが、上海への11月のスタディツアーに対し反日デモの影響は、かぎりなく少ない事が現地情報に精通している同氏のスピーチから確認できました。

【参考資料】 ツイッターの可能性や東アジアの安定に関心ある方に、下記は必読と私は思います!
◎ Japan Mail Media:「安替:ネットメディア外交のスゝメ」
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report4_2132.html

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コメント

ものすごくためになりました。
ありがとうございます。

また参考資料のエッセイ、アジアを軸にした国際情勢に関心のある人にとっては必読ですね。

共有して下さりありがとうございます。

投稿: Yuri Sasamoto | 2010/10/26 03:07

Sasamoto さん

はるばるアメリカから熱心なコメントをくださり、ありがとうございます!

今後とも、よろしくお願いします!

投稿: 田辺 | 2010/10/26 16:29

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