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「起業の民主化」とは、誰もが新しい事を始められ、誰もが輝く事。

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(冒頭の写真は、民主化運動でベルリンの壁が崩れたときのものです。)

今までは、仮に「起業しよう」と普通の人が考えても、周囲からは「危険だからやめておけ」「村で一人しかいない変人だ」「お金もないのに」と止められる事も多かったと思います。

起業をするには、様々のハードルが存在してきました。自己資金や、経営のノウハウ、キーパーソンとのつながりや支援体制、時期や時流などが揃わずに、起業を見送る人も多く見られました。

起業とは、いわば危険な山登りでもあります。登山を途中で引き返したり、見送る判断も正しい場合もあります。

しかし、アイデアや、新しい感性があり、しかし産業構造の変化に伴い(不況は関係ないが)、就職口はなく、差し迫った事情から起業を望む人も増えてきています。

起業をするのは、特別な人でないと出来ないのでしょうか?

お金や、有名大学を出ていて卒業生のコネや、大手企業や外資系企業での勤務経験や、商売の才覚が豊富な人でないと、起業はしてはいけないのでしょうか?

それでは、起業できる人が一部にしぼられてしまうのではないでしょうか。

「持たざる者」は、仮にアイデアと情熱があっても、くじかれるだけなのでしょうか。

「起業の民主化 (Democratization of Entrepreneurship)」という夢が私にはあります。その意味は「誰もが新しい事を始められて、誰もが輝く事」と考えます。

人間は誰もが可能性があり、キラリと輝く一面を持ちます。

しかし、自分で自分を束縛したり、周囲からの制止で、可能性が発揮されずに、埋もれていく才能やアイデアは、社会的損失と思います。

人間は誰もが資本であり、資本は信頼に基づいて力を生み出します。

例えば、同じようなアイデアを、信頼されていない新人が話すか、信頼されているキーパーソンが話すかでは、後者の方が力を生み出しやすいです。

しかし、何をもって信頼を得られるのでしょうか。出身の学校や、所属する企業名でしょうか。それも一定の効果がある事は否定しませんし、全世界で学歴競争が進行し、今後激化します。

ですが、ムハマド・ユヌスさんがバングラデシュでマイクロクレジットを社会的に信頼されていなかった貧困層の女性と実施した事は、女性の起業家精神に火をつけました。グループを作ってもらい(チームビルディング)、その中からお手本の人(ロールモデル)が出てくる事で、「チーム仲間の身近なあの人がうまく成長できたのだから、私も成長できるはず」と、自らを信じ、自信を高める女性達が次々と現れます。

ベンチャー論では、創業してからある程度成長して、人手も資金も不足するようになり、しかし周囲からの支援が手遅れになり、失速して倒産する「死の谷」という考え方があります。

しかし、バングラデシュの女性達は、チームになった事でみんなで「せーの」と、死の谷を乗り越えていきました。同国のGDPも、多少の変動はありますが、6%に至るようになりました。一国を挙げて死の谷を乗り越えていくようになったのです。

この話から、ピンと来た方もいらっしゃるかと思います。私たちの国日本も、世界史では最近である、つい30年から40年前に、国民全員で「せーの」と、死の谷を乗り越えて、高度成長に突入していったのです。やはり「お手本の人」は身近にいて、その人の背中を見たり、励まされたりしながら、次の世代は成長していったのです。

Peepjump

ですので、信頼とは相対的なものと私は考えます。社会状況により、信頼は得やすくなる事もあれば、ぜんぜん得られない事態もある。今の日本のように、お互いを信じられない社会になると、停滞から抜け出すのは難しい。

しかし、信頼とはイメージであって、形のない価値です。そして、実体がない故に、変える事が出来ます。

政府への信頼も、日本では地に墜ちています。しかし高度成長期の日本は、優秀な若手官僚達が志で経済成長を行政指導していきました。国民も政府を深く信頼していました。政府のリーダーシップが経済成長に欠かせないという開発論の報告(Commission on Growth and Development)もあります。

もちろん、礼儀正しさや、約束を守る事、誠実なコミュニケーション、結果への真摯さ、大きな枠で考える力など、人間が信頼を得られる要素とは、いろいろあると思います。起業家精神と継続的な努力で、信頼は勝ち得ていく事が出来ると思います。

そして、信頼と成長は比例します。

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先日「若者には革命権がある」とこのブログに記しましたが、若者は今信頼を社会から得にくくなっており、衰弱しかねない状況でもあります。一方、広い心で、成長の機会を共有すると、自分を肯定できる感じを得られれば、彼ら/彼女らは短期間で劇的に成長できます。

社会全体として、広い心で、相互に信頼できるような歩み寄りを始めることが大切ではと思います。まず身の回りの仲間や家族に対して出来る事があると思います。

プラス思考で、リスクがあっても前に進んでみようという新しい挑戦を称え合う事が重要と思います。

ひいては、今、国政でも新しい日本の方向性を生み出していくチャンスと思います。国家への信頼と経済成長は比例するからです。ねじれ国会は、超党派で国のビジョンを一緒に作り上げていくチャンスですし、菅政権が市民由来だとするならば、もっと国民との対話に熱意を上げ、世論形成にひた走るべきと思います。

誰もが新しい事を始められる社会。

誰もが輝く事が出来る社会。

希望や、夢に満ちた社会は、必ずやってくる。

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