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サッカー日本代表・本田圭佑選手「一番伝えたい事は、大きな夢を持ってほしい」

冒頭の映像のように、先日サッカー日本代表の本田圭佑選手が母校に凱旋公演し、「一番伝えたい事は、大きな夢を持ってほしい」と高校生たちに訴えました。

大きなヒントがあると思います。日々考えていた事とつながったこともあり、以下に記します。

社会起業家は大きく考える事が大切」とよく言われますが、私自身そうですが、実際は現場の日々の作業に追われてしまうところがあると思います。

どうやら、大きな夢を考える時間と、作業をする時間は違う性質を持つようです。

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上記の表のように、「知の時間」は「大きな夢」や、理念、戦略を考える時間です。

「知の時間」は、フロー状態です。新しいアイデアを次々に考えだして、「やるぞー!!!」というモードです。読書や、「良き質問者」(思慮深く、広い視野と高い目線で、対話の間、始終頭を働かせてくださり、アイデアが触発される「良い質問」をしてくださる人)で生まれると思います。

ここでいう夢とは、「ささやかな、小さな夢」ではありません。本田選手が単に「夢を持ってほしい」でなく「大きな夢を持ってほしい」と言っていることに注目すべきと思います。

そして「知の時間」は、組織の成長に寄与する、無形価値(Invisible Value)を生み出します。無形価値はブランドとして現れます。単なる商品やサービスが社会性ある物語を帯びていきます。人々が共感するのは、無形価値に対してであり、無形価値が組織の成長のレバレッジ(梃子:てこ)を効かせる事になります。

一方、「作業の時間」は、オペレーションの時間です。例えば、黙々と日々の作業をする時間です。あまり頭を使わなくても遂行出来てしまいます。作業の時間だけに自らを日々埋没させていると、徐々に頭が劣化したり、組織が衰弱していく懸念があります。

世界経済化(グローバリゼーション)が進み、私たち日本人は、仕事において常に世界と戦わざるを得なくなりました。しかし、日々の仕事に追われていると、それが見えなくなり、無形価値も生み出せず、いつまでも食えないか、事業が衰退していく。

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私自身、知の時間をどのくらい持てているかなと、振り返ってみました。

現場作業はかなりありますので、20%かなあ。。。

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作業の時間は、他の人にお願い可能な内容でもありますので、多寡に応じて、増員を検討するべきでしょう。

さて、先日、前職の外資系コンサルティング会社のオフィスがあった所に訪ねる機会がありました。8年ぶりの感覚を思い出す事がありました。

当時の職場は、海外からの社員も多く、スケールの大きな考え方をし、またそれを実行する、「お手本になる人」が多くいました。英語が多少下手でも、無謀でも前に進もうというベンチャー精神の機運も満ちていました。(急拡大していた、ちょっと変わった部署にいた事情もありますが)

ともあれ、当時が「知の時間」に満ちていた、と気づいたのです。

今、市民セクターにいて、「食えませんねえ」「うまく行かないですよね」「行政から支援がないから駄目なんです」と、よく耳にしますが、それだけで止まっていると、自分との勝負に負けていると言わざるを得ません。

目線の高い発想を心がける事や、それが可能な人との対話や、講演を聴きにいく(ネット中継でも参加可能)等、知の時間をどう生み出すか、一生懸命になることが大切なのではと思います。

もちろん、作業の時間を貶める必要はなく、個人としても組織としても、どう意味付けをしていくかが重要です。

田坂広志さんがご著書(『これから働き方はどう変わるのか』)にて、素晴らしい例えにて、語ってくださっており、私も好きなフレーズです。

(以下、同書レビューサイトより引用です)

旅人がある町を通りかかりました。その町では、新しい教会が建設されているところであり、建設現場では、2人の石切り職人が働いていました。その仕事に興味を持った旅人は、1人の石切り職人に聞きました。「あなたは何をしているのですか」。その問いに対して、石切り職人は不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。「このいまいましい石を切るために悪戦苦闘しているのさ」。そこで、旅人はもう1人の石切り職人に同じことを聞きました。すると、そ の石切り職人は表情を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたのです。「ええ、いま私は、多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです」

(引用終わり)

本田選手は、ビックマウスと言われますが、「大きな夢を持つ」事を一番大切にしているのかもしれません。だからこそ、世界と戦える人なのだと思います。私たちも学ぶべき考え方ではと思います。

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