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「新しい公共」のカギを握る人たち

(以下、引用です。)

「新しい公共」のカギを握る人たち

http://www.yomiuri.co.jp/column/kenkyu/20100303-OYT8T00332.htm?from=navlc

調査研究本部研究員 中西 茂

「新しい公共」という言葉に鳩山首相がこだわっている。小難しく聞こえるが、「みんなが、自分のできる範囲で公的な役割を少しずつ担えば、その分だけ世の中もよくなるよ」というメッセージだ。

 首相は、昨年10月の所信表明演説でも、今年1月の施政方針演説でも、「新しい公共」が広がることの必要性を強調した。

 演説によれば、「人を支える役割を、『官』だけが担うのではなく、教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっている一人ひとりにも参加してもらい、それを社会全体として応援しようという新しい価値観」である。「人を支え、人の役に立つことは、それ自体が歓びや生きがいになる」のも確かだろう。 

 「新しい公共」は鳩山首相が初めて使った言葉ではない。教育基本法の改正論議でも出てきたし、国民生活白書のテーマになったこともある。

 そのモデルの一つに、高校生にキャリア教育のプログラムを提供しているNPO「カタリバ」がある。2月に東京都立文京高校で行われた「カタリバ」の活動を見学した。

 その名の通り、高校生が体育館で車座になって今の自分や将来の夢を語る。その中心には、人生のちょっと先輩である大学生がいる。大学生が自分のことを話す時間もある。語り手と年齢差があまりないこともあって、高校生の顔は真剣そのものだった。

 「カタリバ」を取り入れ、その後も社会的な活動体験を続けることで、進学実績を飛躍的に伸ばした青森県立八戸南高校のような例もある。「何のために学ぶか」に目覚める意義は大きい。

 大学生の話があまりにうまいので、代表の今村久美さん(30)に聞いてみると、「何度も練習した結果」だそうだ。事前に研修も受ける。大学生は無報酬だが、こうした活動が就活にも役立つ。

 文京高校にはこの日、文部科学省の鈴木寛副大臣らが視察に訪れた。鈴木副大臣は「カタリバ」の生みの親の一人と言える。今村さんは、鈴木副大臣が慶応大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)の助教授だった時の教え子だ。

 内閣府には、「新しい公共」を広げるための会議もできた。座長はSFC研究所長を務める金子郁容教授。この会議の政策調査員には、やはりSFC出身で、病児保育のビジネスモデルを提示したことで知られるNPO「フローレンス」の代表、駒崎弘樹さん(30)も加わる。今村さんも、内閣府の専門調査員である。2人は、事業によって社会問題を解決する「社会起業家」として注目されている。

 金子氏と鈴木氏はかつて「コミュニティ・スクール構想」という本を一緒に書いた。文部科学省にも、金子氏を座長とする教育政策形成の在り方を議論する懇談会ができた。そこには、地域住民らが学校運営に参画する「コミュニティ・スクール」の関係者が何人も入った。

 SFCは4月に開設20周年を迎える。社会起業家の世界は、現役の学生たちの選択肢にもなりつつあるそうだ。世の中を変えるキーマンにSFCの関係者が何人もいるのは偶然ではないだろう。

(読売新聞 2010年3月3日)

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