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アショカ受賞学者と、マイクロファイナンスの巨人BRACの国際シンポジウム

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1月24日(土)、丸の内の三菱ビルにて、国際シンポジウム「社会起業家を育てる大学教育と社会起業家研究」が開催されました。 告知文はこちらです。

まず、ヨーロッパで著名な、スペインのビジネススクールIESEにて教鞭をとられている、ジョアンナ・メイヤー(Johanna Mair)教授から、講演がありました。

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「社会起業家は、非営利か、営利か、という対立軸で語られるべきではない。」

「社会起業家は、極めて稀な才能がなるのではない。」

続いて、バングラデシュの巨大NGOである、BRACのDVD映像が流れました。 BRACのマイクロファイナンスの現場や、BRAC大学のキャンパス映像も流れ、マザーハウス山口さんも、ここで学んだのかもしれないと感じました。

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そして、BRACのアベッド総裁から講演がありました。

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「社会的弱者であった女性を、チェンジエージェント(社会変革の担い手。チェンジメーカーとほぼ同義)として認識した。」

「組織がまだ小さい頃から、バングラデシュの国家レベルで拡張をすることを目標にした。」

「横展開(スケールアウト)をするには、まず、無駄な業務はするな。 根源的な業務(エッセンシャルな業務)は、定型化(ルーティーン)せよ。」

その後、メイヤーさんとアベッドさんの対談、そして質疑応答になりました。

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「日本政府の援助には期待しているが、政府間援助が基本であり、NGO枠では、額は少なすぎ、残念ながら現状では、日本政府の支援は、BRACのような巨大NGOのニーズにマッチしていない。」
→(田辺所感)NGOが巨大となる事態は想定外であり、日本政府の目利き不足が発生している。

「社会起業家の組織でマネージャーをするには、ミッション(使命)へのコミットメント(関与、覚悟)が必要である。 たとえマイクロクレジットのように、お金の仕事であっても、ミッションへのコミットメントが必要である。」

「先進国のNPOが貧困問題に取り組んでも、不十分であり、私たち途上国のNPOは、自らの問題として貧困があるので、他国(アフリカやアフガニスタン等)への展開に自信がある。」

「中国に目を転じると、同国は劇的に変化した。6年前では、社会起業家は反政府勢力かと勘違いをされたが、今や、中国政府の実利主義から、社会の課題解決の担い手として社会起業家は期待されている。」

【基調講演者プロフィール】

ジョアンナ・メイヤー(Johanna Mair)
ナヴァラ大学ビジネススクールIESE 教授(戦略的マネジメント)
企業戦略と社会にインパクトを与える起業に関する研究と教育を専門とし、このテーマで多くの学術論文と著書がある。
2007年にAspen Instituteの"Faculty Pioneer"に認定され、同年"Ashoka Award for
Social Entrepreneurship Education”を受賞。
IFC-Financial Times Essay Competition で2008年度金賞、Strategic Management
Societyから"Best Paper for Practice Implications Award"など、受賞歴多数。
多くの企業、財団、社会的投資信託などの諮問委員を務め、世界銀行をはじめとする国際機関や多国籍企業へのコンサルティングも行っている。
http://wwwapp.iese.edu/faculty/facultyDetail.asp?prof=jm&lang=en

ファズレ・ハサン・アベッド(Fazle Hasan Abed)
BRAC 総裁
1936年バングラデシュに生まれ、ダッカ大学および英国グラスゴー大学に学ぶ。
チッタゴンのシェル石油で上級管理職の地位にあった30代半ば、戦乱により職を辞して、ロンドンにてバングラデシュ独立戦争に尽力。
戦後、独立を果たしたバングラデシュに戻り、BRACを創設してバングラデシュ北東部のへき地で戦争による難民の社会復帰を支援する。
BRAC創立の第一の目的は、貧困の軽減と貧しい人々に力を与えることであった。
現在BRACはアフガニスタン、スリランカ、パキスタン、タンザニア、ウガンダ、南スーダン、リベリア、シエラレオネなどの国々にも開発介入活動の範囲を広げている。
BRACを率いてのこうした功績が認められ、ロックフェラー財団“Bridging
Leadership Award”(2008年)やクリントン財団“Global Citizen Award”(2007)など、国内外から数多の賞を受けている。
また、BRACは2008年、人道的な活動に贈られる世界最大の賞“Conrad N. Hilton
Humanitarian Prize”を受賞している。
http://www.brac.net/

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