« イギリス・スコル財団との交流会 | トップページ | 12月24日(水):第7回ソーシャル・イノベーション研究会 »

「社会起業家の経営は困難」は、本当か。

「社会起業家の経営は、困難です」という言葉を、あちこちで、よくお聞きします。

「通常の営利企業ならば、売上やノルマを理由に仕事をこなせても、社会起業の場合、お金で買えない価値を重視しているので、経営はさらに難しい。」という見方です。

最近、「田辺さんが起業して、本当に困っていた時期の話を教えてください」とのお声も頂きました。 自分で始めるにあたって、どのようなリスクが先々にあるのか、知りたいです、との事でした。

表題の問いは正しい、と私は思います。 社会起業家として、起業し、継続することは、並大抵の意識ではできないと思います。

それは、「社会起業家について、日本社会の理解度がまだ広がっていない」や、「金融危機で、資金調達が難しい」という理由にとどまりません。

世界で一番厳しい顧客は、日本人と言われています。

クルマでも、ファッションでも、日本で成功すると、他国でも成功する事例は、枚挙にいとまがありません。

日本は、社会インフラが整っているから、ビジネスがしやすいという事と、世界で最も、顧客がシビアである事は、別の話と思います。

細部までこだわり、よい品質を求め、売り手にプロ意識の欠如を見ると、さっと引いてしまう、日本の顧客。

そのような市場へ、社会起業家として、ビジネスの新規参入をしていく。

あえてドライな表現になりますが、食えずに、困難な時期が続くのは、当然と思います。

若手芸人が、世に出るのに、長年かかるのと似ています。

野球にたとえると、小さなボールを、細いバットで当てて、ヒットを打つには、こつこつと練習しかありません。

そして、そのようなシビアな日本市場で、鍛えられると、どうなるか。

日本の顧客に支持されれば、世界の顧客に支持されると思います。

先進的な日本の社会起業家は、世界で仕事ができるようになるはずです。

今、確かに、食うや食わずで、大変な時期と思いますが、自分を信じて(自信)、ご一緒に、がんばりましょう。

|

« イギリス・スコル財団との交流会 | トップページ | 12月24日(水):第7回ソーシャル・イノベーション研究会 »

社会起業家」カテゴリの記事

コメント

とても貴重なお話ありがとうございます。

実は僕はかなりの面倒臭がりです。
困難に対処するのが面倒臭くなって途中で諦めてしまわないかが、自分の一番の課題です。
「面倒臭さ<熱意」になれる分野で勝負していくべきなのかなと思います。
それが何かはまだ見つかっていないのですが(汗)

投稿: YUTA | 2008/12/04 12:54

お察しの通り、「好きこそものの上手なれ」です。
起業家は、こつこつ、しつこく。

投稿: 田辺 | 2008/12/07 19:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31850/43307362

この記事へのトラックバック一覧です: 「社会起業家の経営は困難」は、本当か。:

« イギリス・スコル財団との交流会 | トップページ | 12月24日(水):第7回ソーシャル・イノベーション研究会 »