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「社会起業家・NPOが食べられない」理由とは

(この記事は、中間支援組織や、実践者の方に、かなりコピー&ペーストされそうですが、業界の発展の為に、どうぞ、ご活用ください。)

以前、ある講座の講師をしました折に、発見した事です。

その講座には、社会起業の実践者や、志望者の方が、参加くださっていました。

皆さん、食うや食わずやですが、志で、がんばっていらっしゃいます。

ともあれ、受講生の方々に、私は質問をしました。

値決め(価格設定)をするときに、どのようにして、決めていますか?

Aさんは、「市場を調査して、競合の価格を見て、値ごろ感から決めています」。

Bさんは、「原価を積み上げして、決めています」。

Cさんは、「原価の積み上げはしますが、材料費だけで、人件費は入れていません」。

Dさんは、「『原材料費を○倍した金額を売値にする』という社内ルールから、決めています」。

「今の4人のご回答には、共通して、あるものが抜けています」と、私は指摘しました。 キレイに、共通して、値決めから抜けている項目を、発見しました。 それは何か。

利益です。

利益を、見積もりの中に入れてください。 利益は、事業が、何かリスクに遭遇したときや、社員へのボーナスや、明日への投資に回すための、大切なお金です。 それを見積もりの中にいれずして、事業を続けるのは、早晩困難に至ります」。

「値ごろ感」や、「原材料の何倍」というのは、いずれも、どんぶり勘定です。 雰囲気であり、経営にはなっていません。

原価の積み上げは、幾分、よさそうですが、人件費を抜いたり、利益を抜くと、やはり、「食べてはいけない」のは自明の理です。 人件費の財源がないからです。

値決めは、経営です。 もし、上記で、人件費や利益を見積もって、かなり売値が高くなり、「安い他社さんに負けそうだ」となった場合、そこから挽回するために、薄利多売路線で行くのか、むしろ高いのを逆手にとって、高付加価値路線で行くか、方針を決めていきます。

ですので、ボランティアだけでは、いつポキッと人間は折れて、燃え尽きるかわかりませんので、どうか、きっちりと、原価計算の中に、利益を入れてください。

ただ、逆の見方をすれば、「社会起業家・NPOだから食べられない」ではなくて、値決めをきっちりとし、成長の最小単位を固められれば、伸びていけるのです。

どんどん、ご一緒に、事業を成長させていきましょう!

※中間支援組織の方で、実践者の方と、非営利団体の経営について、ワークショップをするときは、値決めの仕方について、上記のように質問をすれば、課題を浮き彫りにする事ができます。

以下は、必読書として、ご推薦をさせてください。 素人にも大変に読みやすい、良書と思います。

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