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「場を創る人」「場を広げる人」

先日に、マザーハウスのお店に行ってきました。

山口絵理子さんご本人がいまして、深く感動しました。

山口さんは、まだ若干26歳ですが、これまでに多くの現実のしっぺ返しを受け、バングラデシュや日本で単身袋叩きにあい、貧困という妖怪と戦いながら、現状を突破していきます。 多くのストーリーがあります。

ラジオで対談した久米宏さんは、「13歳の少女の外見で、260歳分の経験をしてきた26歳」と山口さんを表現しました。 

そして、同社副社長の山崎大祐さんは、『裸でも生きる』にも登場しますが、慶応大学時代から山口さんに折々にアドバイスをなさってきて、前職は外資系金融機関のエコノミストです。 

山口さんご自身は、愛の深い人と私は思いました。 マザーテレサから取って、社名をマザーハウス。 希望を見失った人々、サイクロン等、現実の悲しさやどろどろに向き合い、大きく広がる器になって、呑み込んでいきます。 母性の凄さに、深く感銘を受けました。

そして、創業者である山口さんを、いわば「場を創る人」と私は思いました。

一方、山崎さんは、「場を広げる人」と言えるかもしれません。

山口さんは、山崎さんに、副社長として入社される以前から、ボランティアでアドバイスを頂いてきたとの事です。 

この点が重要で、創業者は、ゼロから場を創ることはできても、場を広げる(言い換えると、「事業を進化させる」「バージョンアップさせる」)ことは、不得手だったりします。 (筆者自身の実感と告白でもあります。) 

「場を広げる」とは、具体的には、事業計画に思いを見えるようにしたり、組織でのコミュニケーションの改善や、労務管理、販売、品質管理、危機管理等です。 創業者のディスカッション相手になってあげるのも、文殊の知恵が生まれる重要な仕事と思います。

一方、今、企業にお勤めで、社会起業家に関心があっても、でも「自分でゼロから起業するのはためらいがある」という方もいらっしゃいます。  

「自分は特別なことは出来ない」と、閉塞感に、悩んでおられる声も聞きますが、そんなことはなくて、すでに経験し、習得してきたビジネスの手法は、手付かずのフロンティアが広大に広がる社会起業家の仕事において、出番がかなり多くあります。 

山崎さんに至っては、夜行バスで各地を飛び回り、デパートでバッグ売り場を作ってしまう、元外資系金融機関のエコノミストです。 人間は勉強で、何でも出来るようになるものと思います。

「場を広げる人」に、チャンス到来です。 

「この人だ」という社会起業家を探して、現職に勤務しながら週末等でボランティアをして、「この『創る人』には、自分が必要で、自分が活かされるフィールド(現場)がある」と実感できたら、社会起業家に転進すると、良いマッチングになると思います。

組織に殺されない、自分らしい生き方に出会えるのではと思います。

恋愛や結婚と同じで、「この人だ」は、人の好き好きでいいと思います。 別にメディアに取り上げられてもいない、無名の才能もあると思います。 藤沢武夫は、無名の才能を見出したいと、本田宗一郎に出会いました。

「場を創る人」は、創業者であっても、決してオールマイティではなく、それぞれの役割分担なのです。

そして、「場を創る人」は、「場を広げる人」を求めています。

「場を広げる人」は、かけがえない存在であり、社会は正当に評価する必要があると思います。

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