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スコル大会 参加報告 (大阪市立大・稲葉准教授の参加レポート)

世界の潮流の話です。

ハーバード社会起業大会と並んで、毎年3月にイギリスのオックスフォード大学で開催されているスコル財団の社会起業大会の開催報告を、2006年と2008年に参加された大阪市立大学大学院の稲葉祐之准教授(HPはこちら、ブログはこちら)のご了承を得まして、掲載させていただきます。

先日のブログで紹介しましたカレン・チェが、ここでも快気炎を上げています。 素敵な女性と思います。

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Skoll World Forum on Social Entrepreneurship 2008 参加レポート

社会起業家支援財団『Skoll Foundation (http://www.skollfoundation.org/)』の年次フォーラム『Skoll World Forum on Social Entrepreneurship 2008 (http://www.sbs.ox.ac.uk/skoll/forum/)』(2008年3月26日〜28日、英国オクスフォード大学サイード・ビジネススクール)に参加しました。開催は今年で5回目、私が参加するのは2006年以来です。毎年参加者は増え続け、今年は800人近くの社会的企業家や支援組織、投資家、政府関係者、研究者が集まりました。

今年のメイン・テーマは、'Culture, Context and Social Change'。社会の持続的な変革を実現するために、多様な文化や歴史・価値観の相違がもたらす課題を克服すべきかに焦点をあてて、さまざまなサブセッションが企画されていました。non-profit(非営利)とfor-profit(営利)、多国籍企業と社会的企業家、政府と民間セクターの相違、そして時に生じるコンフリクト克服のマネジメントについて、意見を交わします。

また今年は新たに、関係者のネットワーキングを促進するためのラウンジが準備されていたり、コンサルタントによる社会的企業の経営コンサルティング・セッションが設けられたり、いくつもの小さなサテライト・ミーティングが開かれたりと、参加者間の交流を促すさまざまな仕組みが導入されていたのも印象的でした。

今年も参加者はそうそうたる顔ぶれです。オープニングセレモニーではジェフ・スコール(元米国大手オークションサイトeBay第一号社員でSkoll Foundation設立者)、社会学者アンソニー・ギデンズ、英国ブラウン内閣の第三セクター担当政務官フィル・ホープなどが、翌日のSkoll Awardsの授賞式の基調講演には元米国大統領ジミー・カーター(民主主義・人権・社会開発への多年の貢献によって、2002年度ノーベル平和賞を受賞)が、そして最終日の閉幕セッションでは元米国副大統領アル・ゴア(多年にわたり地球規模の気候変動など環境問題への人々の意識を高めた貢献によって、2007年度ノーベル平和賞受賞)らが講演し、喝采を浴びました。しかし一方で充実し大仕掛けになった分参加費も高騰し(一昨年の2.5倍、500ポンド)、諸費用などを考えるともはや学生には手の届かないところまで来てしまいました。難しいところです。

今回は異なる文化・文脈をどう克服するかというテーマだったこともあって、こちら側とあちら側の大きな「違い」に参加者の目がいきがちだったのですが、そんな雰囲気の中でKaren Tse (http://www.ashoka.org/node/2986,http://jp.youtube.com/watch?v=bOC3hxncMWs)がとても印象的な、彼女らしい発言をしました。「でも大丈夫、多様な世界でも同じことを目指す人たちは同じ思いをもっているの。そして私たちは、希望という文化(culture of hope)を共有しているのよ!」

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