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オバマ旋風と、日本の将来

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先ほど(日本時間で4日午後7時前)、成田空港に無事に戻りました。
さて、このブログの読者の方で、アメリカ大統領選の現地情報に、ご関心の方もいらっしゃると思います。
このブログは常に不偏不党の立場ですが、今回の訪米で触れた現地の情報は、日本では報じられていないものが多かったので、以下にご報告します。

実際に、オバマ旋風は、かなりの力があります。 そして、その力は、増していました。
いろいろの先行指標を感じました。

ご存知のとおり、3月4日(火)の予備選では、大票田のオハイオ、テキサス両州で投開票があります。 ヒスパニック系が多く、クリントン氏優位とされてきたテキサス州では、CNN世論調査で、オバマ氏が一位になりました。 オハイオ州は、一位のクリントン氏にオバマ氏は支持率で迫ってはいますが、クリントン氏が同州では強いです。 CNNの政治番組でアナリストは、「両氏の資金力の差は歴然となり、火曜日の勝者はオバマ氏であろう」と語っていました。 
この時期では、書店で並ぶ雑誌(ビジネス系等、約20誌)の表紙では、オバマ氏の写真やイラストが5誌、クリントン氏はオバマ氏と並んでいる写真で1誌、マケイン氏のものは、ありませんでした。 ハッカビー氏は「まだ撤退しないのか」とメディアに伝えられています。

C-SPANというテレビチャネルの政治番組で、夫のクリントン氏が、テキサス州で演説している様子です。 小さな会場でしたが、終始、硬い表情で、髪も乱れ、疲労の色が現れていました。
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一方、オハイオ州です。 同州のある高校での風景です。

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オバマ氏の講演は、「国を良くしたい」という彼の魂が伝わってきます。 


「医療制度の改革では、国民の各層にホワイトハウスに来てもらい、透明に話し合いをします。 私は大統領ですから、会議では、大きないすに座らなくちゃね」。 「私たちは、変わらなくてはいけない。。 (ここで、会場にいた赤ちゃんが声を上げて泣く。オバマ氏は反応して) おお、そうです、今、変わらなくてはいけない」。 つど会場は、爆笑に包まれます。

変革は、信頼あってこそですが、ユーモアで愉快になって「ならば、変わろうか」と、前向きな心理効果が生まれます。

そして、オバマ氏の遊説会場では、荷物チェックをしない、と報じられています。 ハイリスクであり、容易な暗殺の危険と隣り合わせですが、遊説を聞きにきた、市民の一体感が増すとのことです。

「今までの政府は、お互いを嫌いになるように仕向けてきた。 ヒスパニック、アフリカ系(日本でいう黒人の意)、白人、お互いを嫌い、疑い、不安をあおってきた」。

オバマ氏は、講演後も、会場で多くの聴衆と、時間をかけて、握手を交わしていきます。 
常に笑顔です。 
いつ暗殺されるかわかりませんので、警護がいつも両脇にいますが、彼らの緊張の表情と対照的です。
市民と握手を交わすのさえ、終始、命を掛けなくてはいけない。
よって、カメラも、オバマ氏が、かなりの数の聴衆との握手が終わるまで、じっと映し続けています。 
命を掛けることで、彼のメッセージである「お互いは信じられるのだ」が、伝わってきます。

筆者が今回の出張において訪問した、ボストンのあるご夫婦は、アメリカではよくある話ですが、ご主人が共和支持で、奥様が民主支持という「ねじれ現象」がありました。 

日本でも有名になった、共和党大統領候補のロムニー氏が、かつてマサチューセッツ州知事に当選したのも「マサチューセッツは民主が強いが、議会も知事も民主では、民主主義としてバランスを失う」と市民に訴えたことが、支持されました。 上記のご主人も、ロムニー氏に投票していました。

日本では、国会や自治体で、ねじれ現象にやりにくさを感じている政治家の声が多いですが、むしろ、わが国でも、民主主義が成熟してきていると読み取れます。 国民に背を向けた細かい議論で、政争に明け暮れるのでなく、与野党を問わず、国民の立場に立った思い切った改革で、主導権を取ればよいと感じます。

ともあれ、そのご夫婦は、今回の予備選で、珍しくお二人とも「オバマに入れた」。
「ヒラリーもいい候補だ。 マケインは保守的過ぎて支持できない」。 (ご主人、共和支持者なのに。。)
「ボストンから車で近いニューハンプシャーまで行き、投票してきた」。 

オバマ氏の演説が、筆者が泊まったホテルの報道番組で、深夜放送されていました。
さすがケネディーの再来といわれるだけあります。
かなりの寝不足でも、演説が終わるまで、感動したり、つい引き込まれてしまい、胸が高鳴って、眠れなくなるのです。 
「寝る前に、決して、オバマ氏の演説を聞いてはいけない」と筆者は思いました。 ご注意ください。

深夜番組では、続いて、アメリカのスポーツ選手の薬物使用について、議会証言が行われていました。
市民と共にあるオバマ氏と、対照的ですが、しかめっ面の、むさくるしい男達が居並ぶ、日本の国会や職場でも良く見る雰囲気です。
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オバマ旋風が、もしも今後も続き、ついに革命が起こり、大統領に就任した場合、この閉塞ムードは、劇的に変わってしまうのでしょう。

さて、わが国はその時、どうすべきかと、筆者は考えます。
主体性がなく、中国、インドの成長に恐怖し、世界で存在感なく、「第51番目の州」「アメリカの下請け」で、今後も続けられると思えません。

まったく新しい日本の姿を、考えて、実行する段階に入ってきたと、今回の訪米で、筆者は感じました。

今後も、私は、社会起業家として、常に市井にあり、ボトムアップで、社会を単位とした新しい工夫をしながら、良い世の中を作る事に、貢献できたらと思います。
以上、現地情報と、一市民としての感想です。

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