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機能と意味

昨年12月に、渋澤健さんの講演を伺い、興味深い視点が紹介されました。

「機能と意味」です。

ご講演では、Utility(機能)と Significance(重要性、意味)という表現をされていました。

筆者も、考えてみました。

「機能」とは、携帯電話でも、家電でも、機能が充実していくものですが、機能は、いつか他社や他国にマネをされて、価格競争(値下げ圧力)が起こります。

「意味」とは、デザインや社会性等であり、その機能が独自に存在する文脈です。 「機能でなく、意味を買いたい」と、差別化できるので、価格競争の波に巻き込まれにくくなります。

例えば、一般的な日用雑貨は、過当競争になり、値は下がり続け、ついに100円ショップで売られるようになりました。 しかし、独自なデザインの雑貨は、数千円等、高価なものもあり、なかなか値は下がりません。 よいものは、価格競争の土俵で勝負しません。

ソーシャル・マーケは意味を売るのです。

そして、「機能と意味」について、人間にも当てはまる、と筆者は気づきました。

例えば、幕末の吉田松陰は、学者としては普通であったとお聞きします。 「機能」で考えますと、大坂や江戸では、学者として松蔭より優秀な人は多く存在していたとの事です。

しかし、長州という歴史の文脈の中に、松蔭が置かれた事で、大きな「意味」が生まれてきました。 維新回天が起こりました。

そして、現代社会。 教育産業が栄えた結果、大卒の高学歴の方が増えました。 しかし「自分は何も出来ないのでは」と、ふてくされて無気力に感じる方も、増えてしまいました。

でも、そんなことはない、と筆者は思います。

確かに「機能」でみたら、街でよく見るサラリーマンであり、凡人かもしれません。

しかし、土俵を変えてみる。 例えば、市民セクターに転進して、社会の課題の解決に、少しずつでも、自らのビジネスのスキル(技能)を投入する。 スキルが活きる歴史的文脈が発生する。

「意味」が生まれてきます。 場合によっては、プレイヤーとして世に出てきます。

今、国内外で、社会起業家として、活発な方々も、スキルで見たら、普通の人々といえるでしょう。 しかし、その人が置かれた歴史的文脈において、大きな意味が発生しています。

筆者が、いわゆる凡人でも、社会起業家として開花していく事ができます、と、折々に申し上げてきている理由です。 (筆者の実体験からです。)

それが、「人生は素晴らしくて、望めば、誰にもチャンスはあり続ける」という事と思います。

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