« 読売新聞にて、社会起業家特集(上) | トップページ | 3/15 (土)社会起業家国際シンポジウムのご案内 »

読売新聞にて、社会起業家特集(下)

(以下、引用です。)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20080220-OYT8T00367.htm

(下)ノウハウ提供 事業への助言

NPO、企業、社会人が後方支援

 社会問題の解決に取り組む若き社会起業家を育てようと、企業や民間団体などが様々な支援に乗り出している。若い人の「志」を事業としていかに軌道にのせるのか。財政支援やノウハウ提供など、社会の環境整備も求められている。(大津和夫 写真も)

「育てる」を意識

Yomiuri20080220

「NEC社会起業塾」で、事業内容を説明する「夢職人」代表理事の岩切さん(中央奥)=都内で

 2月1日夜、東京都内で、社会起業家を支援するNPO法人「ETIC.」(東京)とNECが2002年から共同で実施する「NEC社会起業塾」が開かれた。同塾は毎年、審査で選んだ3、4団体に約半年間、事業計画への助言や経済支援を行っている。

 この日は今期の「塾生」で、キャンプなどで地域の子育てに取り組む民間団体「夢職人」(東京)の岩切準代表理事が事業内容を説明。同塾のアドバイザー的な存在である、行政、企業、NPO法人の代表者ら約10人が出席し、岩切さんに注文をつけた。

 「活動の協力者を募りたいというが、参加することで社会がどう変わるのかを示してほしい」

 「そもそも、活動の方向性が伝わってこない」

 岩切さんは、「厳しい指摘だが、内輪の会議では出てこない話ばかり。事業を継続させていくには、貴重な意見」と話す。

 「ETIC.」は、若者から事業計画を公募するコンテストも02年から続けている。コンテストで事業家を「産み」、社会起業塾で「育てる」ことを意識しているという。同団体の宮城治男代表理事は、「IT起業で成功し、お金持ちになりながら、その先のビジョンを描き切れずに悩む人を何人もみてきた。社会起業は単なるビジネスではない」と強調。「塾では経営のノウハウだけでなく、活動の使命、理念も考えてほしい」と話す。

 一方、同塾の実施に当たり一定の資金や社員、場所を提供している、NECの鈴木均CSR推進本部CS推進部長は「起業家育成はCSR(企業の社会的責任)。新たな雇用の受け皿となるばかりでなく地域活性化につながる」と期待を寄せる。

自己変革のために

 社会起業家への支援を巡っては、昨年8月、社会人が出資しあって合同会社をつくったケースもある。

 「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京」(東京)だ。30代が中心の約50人が各自年10万円を出資している。投資会社、コンサルティング会社、商社など出資者の職業は様々。審査で選んだ団体に対して2年間、最大で年100万円を援助するほか、財務、広報戦略など、それぞれが「本業」の強みを生かして、選ばれた団体の経営に携わる。

 大きな出資の見返りも期待できないうえ、土日の“出勤”も多い。だが、出資を希望する社会人は増える一方だ。同社の井上英之代表は「企業での自分に違和感を感じる人も目立つ。起業家を支援することを、自己成長、自己変革の機会とする人も多いようだ」と話す。

 井上代表は、慶大で講師として社会起業論を教えており、こちらの方も受講希望者が殺到している。井上代表は「起業家を目指す若者と、社会貢献したい社会人。双方のニーズをつないでいきたい」と語る。

行政の支援も必要

 若き社会起業家育成に向け、公的な支援も求める声もある。欧米では行政機関の職員が、社会的に意義のある活動をしている民間団体に派遣され、事業計画の策定などを支援している。放送大の宮本みち子教授(青年社会学)は、これを引き合いに、「行政が、人的ネットワークをつくったり、市場の動向など起業家では手が回らないようなノウハウを提供してはどうか」と提案。同時に、「寄付税制の拡充、スタッフが働き続けられるような財政基盤への支援など、公的部門が起業家を育てる環境づくりをする必要がある」と語る。

(2008年2月20日  読売新聞)

|

« 読売新聞にて、社会起業家特集(上) | トップページ | 3/15 (土)社会起業家国際シンポジウムのご案内 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31850/40218769

この記事へのトラックバック一覧です: 読売新聞にて、社会起業家特集(下):

« 読売新聞にて、社会起業家特集(上) | トップページ | 3/15 (土)社会起業家国際シンポジウムのご案内 »