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寄付が集まらない本当の理由

「日本は欧米と違い、NPOへの寄付が、ほとんど行われない。 日本には、寄付文化が無いのが問題である。」と、筆者はよく伺います。

「NPOへの寄付を促進する税制が、アメリカやイギリスよりも、日本が遅れているのが問題で、政府が悪いのだ」というお声も伺います。

ふむ。

「しかし、認定NPOになれば、寄付を受けやすくなる。 だから、認定NPOの申請を行政へ行おうと思うが、許可へのハードルが高いのも問題である。 やはり、政府が悪いのだ」。

「寄付と思うと、やはりユニセフなど、ブランドがあるところにお金が行ってしまう」。

上記は、資金に窮するNPOの現場では、よく話し合われる事です。

しかし、問題の本質は何なのか、筆者も考えてみました。

街なかで、募金箱を持って、通行人に声をかける姿も、時折あります。 必死な子供たちの声に、良心をかきむしられる思いもあります。 

ですが、使い道を説明されることはありません。 怪しい宗教家が「震災救援です」と偽って、資金集めをしていた例もありました。 被災した住民に失礼です。 または、どんちゃん騒ぎに使用された例も聞きます。

寄付箱を見て、「寄付せずにはいられない」が理想でしょうし、経営努力と、徹底した透明化で、使途が見える仕組みが必要と思います。

海外事例になりますが、例えば、Room to Read は、寄付した先の学校が特定できる仕組みと伺います。 人間心理として、もっと出したくなります。 一方、融資ですが、Kiva も資金の出し手が、受け手の仕事の様子を見える工夫があります。 

いずれも、「自分が出さずにはいられない。」という、手ごたえを生む工夫があります。

寄付を受けられるには、お金の出し手へ、どう使うのか、わかりやすいデザインやデータで説明する。 

筆者がアメリカに滞在中に、寄付を求めるDMが、様々のNPOから膨大に来たのを目にしたことがありますが、日本でそのような努力をするNPOも殆ど目にしません。 

企業であろうと、NPOであろうと、経営の努力不足で、マイペースで仕事をする人が、「寄付をください」と話しても、社会から1円も来ないのは道理です。

ですので、「日本に寄付文化が無いのは問題」といわれますが、社会や政府のせいではないのです。 

むしろ、筆者は、NPO側の経営努力が試されている、と考えます。 寄付をする必然性を、きちんと説明できること。

ただ、寄付を安定的に預かることが出来る仕組みが、団体内に出来て、その担当者がその仕事で食べていければ、ひとつの職域が開拓されたことになります。 ファンドレイズ(資金調達)の専門家です。

NPOによる、公共サービスの安定供給に、充実した寄付も援用されれば、地域力の向上につながります。

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