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12月20日:日中社会的企業フォーラム

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12月20日(木)、日中社会的企業フォーラムが開催されました。

主催は、GLINPO法人ETIC.SVP東京です。

特別協力はISLで、同団体のクラスルームに、定員の80人を超える参加があり、会場は熱気に包まれました。

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総合司会は、NPO法人ETIC.の広石さんです。

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冒頭のご挨拶に、主催団体のひとつ、GLIディレクターの李凡さんから日本語でスピーチがありました。「日本語では社会起業家と書くのが一般的だが、5年前に中国で普及を始めるときに、中国語では、「起業」という言葉が無く、当時の判断で、「社会企業家」という表記としている、との説明がありました。

李さんは、中国政府とも社会起業家について研究プロジェクトを始めていて、日中英の3ヶ国語を駆使する、スーパーウーマンです。

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そして、3つの事例紹介がありました。

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北京富平学校執行理事/CEO 沈東曙(SHEN DongShu)さんです。中国では、ソーシャル・イノベーションとソーシャル・アントレプレナーは同義に捉えられていて、まだわからないことだらけ、とした上で、「わからないなら、自らがまずやってみて、それを他者への支援のノウハウにしている」。そして、社会起業家は変わり者が多いので、忍耐強いサポートが大切とも指摘されていました。

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社区参与行動 (コミュニティ・アクション)創設者・主任 宋慶華(SONG QingHua)さんです。 社区(コミュニティ)の崩壊は、近代化と共に中国でも進み、絆に向けた答えを人づくりと考え、研修活動を進めています。

Pc200052 Non Profit Partners CEO 陳宇廷(CHEN YuTing)さんです。ハーバードMBAを修了後、マッキンゼーチャイナに入社。しかし、その後出家しお寺に。数年後、お寺から出てきて、社会起業家になった、という変わった経歴の持ち主の方です。 社会起業家を支援するために、中国財界へ働きかけ、「お金も人も出してください」と、理事やスタッフに、IBM中国など有名企業の幹部の名前がずらりとならびます。 共感と巻き込み力です。

その後、パネルディスカッションに移りました。

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一連を通じて、筆者は次の感想を持ちました。

(1)中国の社会起業家は、世界水準に到達している。
「ソーシャル・イノベーション」という言葉が、日本の社会起業家のフォーラム以上に、頻繁に語られていました(世界では当たり前ですが)。イノベーションやリスクを取ることへの目利きがある。

(2)中国政府は、徐々に社会起業家への理解を深めている。
会場から「中国政府から、にらまれないか」との質問がありましたが、「中国政府も、農村から都市への人口流入等で悩んでいて、解決したい共通目標は社会起業家も同じ」と巻き込みをかけている。起業家本来が持つべきバイタリティーを感じました。

(3)日中の連携は、実は正念場を迎えていて、世界の中でも、日本が試されている。
会場から「日本企業の現地法人への希望などありますか」との質問に対し、中国の社会起業家から、洞察の答えがありました。「CSRで連携しよう、と声をかけても、数ある外資系企業の中で、日本現地法人は、動きが鈍い。東京本社ばかり見ている」。 先行指標かもしれません。

Pc200084 SVP東京の伊藤健さんからもご挨拶がありました。

会場で日中通訳に奮闘した、駒澤大学李教授、GLIの朱さん、誠に、ありがとうございました。

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セミナーを通じて、ふと、筆者は10年ほど前を思い出していました。「中国はリスクがあるから、企業進出は見送るべき」と日本企業は口々に語っていました。

しかし、今や、世界の成長センターとされ、いわば「猫も杓子も中国へ」。

インドも、10年ほど前は、やはり日本国内では「リスクがある」と敬遠されていた国でした。今や様変わりです。

「リスクがある」と日本がやらない、または先延ばしにする間に、諸外国は機会と捉えて、どんどん挑戦し、現地で実績と信頼関係を創っていきます。

アンテナの高さで言えば、日本企業も、全世界に、情報網をはりめぐらせています。

でも、全体として、世界に出遅れている日本を、昨夜は会場で実感しました。

わが国は、閉塞感にさいなまされている間に、「世界に相手されない日本」になっていきかねず、日本は、正念場と思いました。

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