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経済セミナー「社会起業家特集」に企画協力した感想です。

日本評論社『経済セミナー』9月号で、社会起業家特集が組まれました。

筆者が知る限りでも、全国レベルで、多くのブログで言及され、いわば大変なことになっています。 「買いました」というお声も、相次ぎお聞きします。

筆者の正直な感想は、ようやく、社会起業家について、世界水準の考え方を伝える、日本人による本が出たのでは、との思いです。

これまで、社会起業家をめぐる議論は、「NPOやボランティアでは、食べていけないから、事業性も追求する社会起業はいいのでは」という、すこし狭い見方が、大勢を占めていました。

しかし、日本という島から出た海外で、社会起業家の考え方について論じる場合、「社会変革に向けて、社会の課題を事業で解決するには」という、ダイナミックな視点で語られます。 だから、昨年度のノーベル平和賞を、社会起業家が受賞したのです。

ただ、これまでの日本の書籍では、「社会貢献でも、お金が取れるんだ」という狭い話になり、グローバル水準から、立ち遅れていました。

しかし、その状況で、アンテナを村(島)の中だけにとどめてしまうと、海外との差は、広がるばかりになる、と筆者は懸念します。

日本の社会起業家の存在感(プレゼンス)は、世界水準では、残念ながら、現状では、殆どありません。

あいにく、世界陸上の不調や、日本サッカー、大相撲などに見るように、日本のスポーツも、政治も、経済も、すでに、海外から相手にされないレベルに地盤沈下しているのでは、と筆者は感じます。 自ら創らず、外を見るばかりだからです。

ジャパン・パッシング(日本通過)で、中国、インドへ、が進行してしまいます。

ただ、ソーシャル(社会貢献)で、価値の逆転、そして、ランキングの大変動は可能です。 お金で買えない価値を追求することで、ブランドは上げられます。 そして、将来にも過去にも誇れる国・地球を創る。

お金だけを刹那主義で追求するのは、あいにく、長続きしません。 ビル・ゲイツの財団に寄付を申し出た、投資家ウォーレン・バフェットが「優良企業の株は長期保有」と語ることは、示唆深いと感じます。

ソーシャル(社会貢献)を梃子に、状況の打開は可能と、筆者は考えます。

今回、『経済セミナー』社会起業家特集の執筆陣の方々で、一堂に会して、事前打ち合わせをもったことは無いのですが、いずれの原稿も共通して、実はソーシャル・イノベーション(社会を単位とした新しい工夫)がテーマになっており、社会変革のダイナミズムで書かれた原稿が集まってきています。

欧米事例の受け売りでなく、日本国内事例に、とことんこだったのも、冊子の特色です。

よろしければ、ぜひご一読ください。全国有名書店か、日本評論社さんのウェブにて購入できます。

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