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ETV特集「城山三郎・昭和と格闘した作家」

組織は、本来、個人を活かす為に存在します。

しかし、戦争という狂気は、組織をして、個人を死に追い詰めます。 特攻、自爆テロ、自刃。。

故城山三郎氏(享年79)の著作と活動が、8月12日(日)夜のNHK・ETV特集にて紹介されました。

筆者の愛読書の一つに『男子の本懐』があります。 大命降下した浜口雄幸首相は、課題山積の国内外の状況に向き合い、朴訥な人柄ながらもリスクをとり、リーダーシップを発揮して、金解禁など大胆な政治改革を、盟友井上準之助蔵相と断行します。

珠玉の城山作品のバックボーンにある思想は、戦争体験、そして組織と個人、と同番組は捉え、『落日燃ゆ』『指揮官達の特攻』の取材・執筆に当たる城山三郎氏の生前の映像を紹介していきます。

大義に踊らされ、戦争へ突入し、個人が抹殺されていく。 同氏は現代社会にも警鐘を鳴らします。

番組で、紹介された同氏の詩、「旗」。 大義と旗は、同義です。

「旗」

旗振るな
旗振らすな
旗伏せよ
旗たため

社旗も 校旗も
国々の旗も
国策なる旗も
運動という名の旗も

ひとみなひとり
ひとりには
ひとつの命

走る雲
冴える月
こぼれる星
奏でる虫
みなひとり
ひとつの輝き

花の白さ
杉の青さ
肚の黒さ
愛の軽さ
みなひとり
ひとつの光

狂い
狂え
狂わん
狂わず
みなひとり
ひとつの世界
さまざまに
果てなき世界

山ねぼけ
湖しらけ
森かげり
人は老いゆ

生きるには
旗要らず

旗振るな
旗振らすな
旗伏せよ
旗たため

限りある命のために

『支店長の曲がり角』 城山三郎氏の詩集です)

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