« 共感とマーケットで地域課題を解決したい人のための! 市民事業化連続講座 | トップページ | 日本経済新聞にご紹介を頂きました。 »

緒方貞子さんと、社会起業家

国連難民高等弁務官を勤められ、世界から尊敬されている日本人である緒方貞子さんが、6月6日(水)に東京女子大学にて講演されました。 

場内は満場で、1300人もの聴衆が集いました。 筆者は、10年以上お会いしたい方だったので、業務の合間に、参加しました。

P6060002

写真は、開催後に出てきた人の流れです。

(主催者からの案内放送もあり、場内撮影は遠慮しました。)

主催者からの開催レポートは、下記をお願いします。 緒方貞子さんのご講演の様子や、場内風景もご覧いただけます。

東京女子大学 第9回 丸山眞男文庫記念講演会 「丸山先生の教えと変わる世界」

緒方貞子さんは、国連難民高等弁務官時代、防弾チョッキを着て、コソボ紛争地帯等、現地にて奔走され、実践の人というイメージがあります。 それまでの国連高等難民弁務官のイメージを一新し、緒方貞子さんは社会起業家と筆者は感じています。

緒方貞子さんは、2006年ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス(社会起業家、グラミン銀行総裁)と日経アソシエ2004年7月20日号にて対談し、「キーワードは社会起業家」と語られています。グローバルの潮流において、社会起業家に着目されていることを伺わせます。

そして、東京女子大学のご講演では、「人間の安全保障」について、話が及びました。

「20世紀が終わり、21世紀になると、非政府によるテロが発生し、国家による安全保障は不十分では、という議論が起こった。

人間の安全保障という概念について、国連で2001年にインドのアマルティア・セン氏らと、調査し、提言を行うことになった。

アメリカなど先進国の国民に、安全保障とは何ですかと尋ねると、国家の役割、という答えが返ってくる。

一方、アフリカなど途上国の国民に、安全保障とは何ですかと聞いてみると、明日の暮らしが立つこと、と答えられる。

安全保障はトップダウン(上から)だけは、十分ではなく、ボトムアップ(下から)も必要。

トップダウン、ボトムアップの両方から力をつけていくことが、人間の安全保障、という提言に至った」。

年金問題など、国の責任を問う声があふれ、それは自然の事とも、筆者は感じます。

しかし、「下からの復興がなければ、復興はない」という緒方貞子さんの声は、奥尻・神戸震災で、焼け野原の現地にて、被災者の方々に救援物資を配送する災害ボランティアをしていた、当時大学生の筆者が実感したことと、符合するものを感じます。

難民問題が、筆者の人生テーマ、と災害地で気づいて以来、緒方貞子さんにお会いできたらとの念願を持ち続けてきました。

地域経済は、国の毛細血管であり、今や、過疎化、第一次産業の荒廃、シャッター商店街の進行等、毛細血管が次々に切れていきます。希望も失われていきます。

箱物ではなく、ソフトに着目する。

「官から民へ」で、民間は正しいと、盲信を募らせてもいけません。コムスンの失敗が、雄弁に語ります。社会性の目利き、そして、永続きできる成長(サステナビリティー)への構想力がなければ、社会事業は失敗します。

そして、社会の課題を事業で解決しようと、福祉や環境保全などの公共サービスの供給を、社会起業家が始めています。

人間の安全保障は、トップダウンとボトムアップから成り立つのです。

人間の安全保障には、官によるトップダウンもあれば、ボトムアップには、民の力として、社会起業家が、力を奮います。 

そして、将来の世代や、いきものたちも暮らしやすい世の中を目指します。

P6060001

写真は東京女子大学構内です。

|

« 共感とマーケットで地域課題を解決したい人のための! 市民事業化連続講座 | トップページ | 日本経済新聞にご紹介を頂きました。 »

社会起業家」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31850/15470562

この記事へのトラックバック一覧です: 緒方貞子さんと、社会起業家:

« 共感とマーケットで地域課題を解決したい人のための! 市民事業化連続講座 | トップページ | 日本経済新聞にご紹介を頂きました。 »