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「本田宗一郎は、社会起業家ですか?」

最近、ある読者の方から、質問を頂きました。

「本田宗一郎さんは、社会起業家ですか?」

同氏は、敗戦後の焼け野原のわが国が、もっと豊かになるようにと創業され、浜松の町工場から、ホンダという世界企業を築かれました。

松下幸之助氏も、貧困に向き合い、良いものを水道のように普及しようと水道哲学を唱えられました。

単なる一企業の規模拡大のみならず、貧困という社会の課題に向かったのだから、本田氏は社会起業家ではないか、という見方です。

しかし筆者は、同氏を永く敬愛していますが、本田宗一郎氏は社会起業家ではない、と考えます。

今年、明治9年(1876)以来の観測史上初で、東京ではついに雪が降らずに、春になりました。

異常気象・地球温暖化の原因となった二酸化炭素の増加は、森林伐採、そして化石燃料の過剰消費という人間活動に原因があることが共有されました。

IPCC報告書 「温暖化懐疑論」を否定
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070203/wld070203004.htm
(産経新聞 2007/02/03)

本田宗一郎氏は、確かに貧困という社会の課題に、事業を通じて、戦後の焼け野原で向き合ったわけですが、しかし、その課題の範囲は人類社会でした。

クルマの恩恵は甚大です。 しかし、道路開発や、クルマの走行により、生き物の生息地が迫害されていきます。 

社会起業家は、サステナビリティー(持続可能な成長=永続きする事)を追求します。

永続きとは、人類(将来の世代・経済)、そして、生き物も、対象範囲に含まれます。

もちろん、現在、クルマメーカーはハイブリッド車などの開発販売を行い、クルマをグリーンにしようとの志で、かけがえない取り組みをされています。

しかし、販売台数増加を目指すだけでは、地球破壊も止まりません。 将来の世代が生き残れなくなります。

株主、銀行、顧客、仕入先、従業員以外に、自然環境や、将来の世代という、ステークホルダー(利害関係者)がいます。

過去にも、将来にも、誇れる社会を、ビジネスを通じて創るのが、社会起業家です。

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