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経営の新しいパラダイム(2/2)~足し算から、掛け算へ~

(前回からの続き)

では、「運動性(思い)×事業性(ビジネス)」とは、どういうことなのでしょうか。

そのほうが、(冗談交じりですが)ネタが豊富で、楽しくて、儲かりまんねん。

社会起業家、CSRは「第三の道」です。

The3rdroad_1

第一の道は、運動性(思い)を追求していく方法です。
政府、行政、市民運動。ひいては、社会主義と思います。

第二の道は、事業性(ビジネス)を追求していく方法です。
民間企業。ひいては、現在の資本主義と思います。

第一の道を突き詰めると、運動論では、究極は「昔へ戻れ」に
なると思います。例えば、生活スタイルを「産業革命以前に戻れ」
「江戸時代に戻れ」というご意見もあろうかと思いますが、
現代社会では、それはできない相談です。

第二の道を突き詰めると、「とにかくゼニや」になります。
家族も仲間も地球環境も放り出して、ゼニの追求に
あくせく進む事になります。ただ、アメリカのエンロン、
日本のライブドア・村上ファンドが示しますように、
それも破綻する。

第一の道では行き詰った。 第二の道でも厳しい。 

だから、第三の道です。

運動性、事業性のそれぞれのいいところを用いつつ、
高みに発展させて(止揚させ)、新しい経営のモデルを創る。
人も、いきものも暮らしやすい、ふてくされる人
(死に駒、余る人)がない、希望がある社会を創る。

新しい経営のパラダイムは、運動性のもつ持ち味に着目して、
収益が上がるように事業性につなげます。

【事例1 沖ワークウェル

同社は、沖電気の特例子会社です。

以下、同社HPから引用します。 

「チャレンジド(the challenged)とは、(中略)障害を
マイナスとしてのみ捉えるのではなく、障害があるがゆえの
さまざまな体験を自分自身のため、あるいは社会のために
生かしていこう、というポジティブな意思が込められています。
これを実践していくため、(株)沖ワークウェルでは、
障害者の経験や特性を生かした使いやすいITサービスの開発に
注力するほか、新たな業務として知的障害者による名刺作成、
さらには在宅勤務での障害者雇用制度の導入に関する
コンサルティングも開始しました。」 
(引用終わり)

民間企業としてITを梃子(てこ)に、障がい者の在宅勤務を
意欲的に開拓しています。更に、ウェブアクセスビリティーの
チェック業務や、空港での表示板のチェック業務を、
障がい者の持ち味を活かして遂行しています。

障がい者は、余る人から、稼ぐ人に変われます。

【事例2 福祉ビジネス・手がたりのオフィスマッサージ】

Om

全国で1万3千人から2万人いるといわれる、盲ろう者
(目と耳の両方に障がいがある人)は、通勤や職場で助手が必要の為に、
就労の機会に殆ど恵まれない状況にありました。

複合型の障がいなので、重度障がい者とも言われますが、
何かを失うと何かが突出する。

持ち味が色々ある中で、着目されたのは指先の感覚でした。
盲ろう者ならではのマッサージの技術と心。肩こり、腰痛、
職場ストレス等という病を解決したい民間企業との
コラボレーションが生まれました。

化粧品業界で好業績を重ね、障がい者雇用にも意欲的な
化粧品製造・販売業の株式会社エキップにおいて、
手がたりの「オフィスマッサージ」の導入が始まりました。

民間企業で初めての盲ろう者の就労です。
盲ろう者と助手が納得してくれる報酬が生まれました。

同社社員の方々の間でも「社内でマッサージが受けられて、
びっくりしました」「もっと長くマッサージを受けたいです」と
ご好評をいただいているようです。 

盲ろう者は、福祉(税金投入)の対象から、稼ぐ人に変われます。

これらの事例から共通して言える事は、
運動性、社会貢献(CSR)は「お金にならない」と決め付けるのではなくて、
持ち味に着目し、掛け算で見ることで、高付加価値業務が生まれます。

ソーシャル・イノベーション。

社会貢献は、コストセンターから、プロフィットセンターへ。

上記の福祉だけでなく、農業・林業・漁業、
環境、教育、医療、まちづくり、国際支援。。 
社会の課題を、事業により解決する。

新しい発想で、展開はガラリと変わります。

【運動性×事業性を成功させる為の三か条】

一、現場に入り、メンバーと信頼関係を築く。

二、リスクをとる。外に丸投げしない。

三、経営力を高める。

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