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社会起業家の定義(2006.9.18.更新)

こんにちは。

衆院選の熱気が落ち着き、
秋が深まり、涼しくなってきました。

さて、今回は、社会起業家とは何か?(定義の話)を
ご一緒に考えたいと思います。

【社会起業家とは、社会変革の担い手】

社会起業家という言葉は、新聞・雑誌でおなじみになりましたが
その定義は何ですか?という声をよく伺います。

私は、過去2年連続で日本NPO学会にて
社会起業家について学会発表をしていますし、
ハーバードビジネススクールで行われる大会にも
3年連続で参加して、この定義について考えを深めてきました。

どうやら、以下の3つのパターンがあるようです。

(1)社会貢献型ビジネスの担い手

事業で社会貢献を行うと社会起業家、という定義です。

社会の課題は、時代に応じて変わってきます。 例えば、
昭和20年代ならば、貧困からの脱却でした。
その為に、松下幸之助を初め戦後の経営者たちは、
「安く、大量に、いいものを多くのお客様に」と事業を行いました。

ただ、この定義は、社会貢献の内容が問われないので、
いまいちイメージしにくい。
また「納税することが社会貢献」という意見もあり、
ならば、いずれの企業も納税すれば社会起業家に
なります。自ら事業主の人であれ、サラリーマンであれ
納税して、宣言すればいいということになります。

(2)事業型NPO

NPO(非営利団体)で事業性を強く持つと社会起業家、という
定義です。

NPOは運動性と事業性から成り立ちます。2つは、運営が
長続きするための車の両輪です。片方だけではうまくいかない。

確かに「事業型NPO=社会起業家」は広く知られてきました。
ただ、この定義は、「NPOでは食べられない」「だから、
もっと事業をNPOは起こさないと」という暗黙の前提から
生まれてきたと筆者は考えます。

確かに、事業型NPOで、素晴しい活動をしている団体は
多く現れてきていますが、法人格がNPOでないといけない、と
なると、賛同の広がりを持ちにくいと思います。

(3)社会変革の担い手

新刊『チェンジメーカー』(渡邊奈々、日経BP)や
海外の社会起業家の議論でおなじみのように、
社会変革(ソーシャル・チェンジ)を行う
担い手(チェンジメーカー)、という定義です。

例えば、ナイチンゲールやガンジーは
社会起業家とされます。

そして、社会起業家を世界規模で支援している
アメリカのアショカは、
「大陸を覆うほど、変革の影響を与える存在」と
来日時に説明していました。

そこで、最新版の定義としては
「起業家の情熱と手法で、社会の課題を解決する」のが社会起業家と私は考えます。
(2006.9.18更新)

そして、社会の課題とは、さまざまであって
読者の方々が自ら取り組む場合、いずれを採るのも自由と思います。
しかし、現代社会は、環境問題や、少子高齢化などで、曲がり角にきています。
ですので、持続性(サステナビリティー)を重視するメッセージは
企業理念か、定款に入るのが社会起業家と思います。

社会とは、人間社会もありますが、
生きものの社会もある。そして、将来の世代の社会もあります。
ですので、単に現時点の人間の課題だけを解決するのではなく、
生きもの、そして将来とのつながりの中で、
現在の人間社会を捉える必要があると思います。
それは、新しい視点であり、ビジネスチャンスが多く存在します。
「フロンティアは無限大」と申しあげた理由は
ここにあります。

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